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井桁 良樹

中國菜・老四川 飄香(麻布十番)/オーナーシェフ

調理師科 1989年卒業
(千葉県立市原緑高校出身)

【 中國菜・老四川 飄香 】
伝統料理から家庭料理まで、
本場で学んだ味の伝承をモットーに
四川料理の魅力を堪能できる。

interview

29歳で単身、中国に渡り、出会った四川料理の魅力。立ち上げた店で「本場の味の伝承」にこだわり続ける。

「四川で感動したものを日本のお客様にも体感してほしい」
それが、シェフとして、店の経営者として活躍するための原動力。
四川料理への情熱が、伝統と融合した新たな料理を生みだす。

【 中國菜・老四川 飄香 】
伝統料理から家庭料理まで、本場で学んだ味の伝承をモットーに四川料理の魅力を堪能できる。

「本場の味を学びたい」との思いが募り、一人で中国に渡ったのは29歳の時でした。2年間の修業で出会った四川料理の味は衝撃的で、帰国後は「中国で出会い感動した料理をお客様に伝える」ために独立を果たしました。今でも毎年、多い時は年に5回ほど中国を訪れ、食材を探したり、現地のレストランをめぐっています。外国の料理を学ぶために重要なのは、その国の文化や歴史を知ること。ある料理が生まれ、その土地に根付いた背景を知ることで本当の意味で理解できたと言えます。四川料理の魅力は味の豊富さです。一つの食材に対して100の味付けがあると評されますが、紀元前とも言われる発祥からの歴史をふまえることが、現代の日本人に楽しんでもらえる四川料理を生み出します。料理に対する自分自身の情熱は少しも衰えていません。職人とは、常に新しいものに挑戦していく人のこと。私自身、シェフとして厨房に立ち、店の経営を行う毎日を送っていますが、お客様の口の中で広がる味を想像しながら、机の上で新しいメニューを考える時間を多く持っています。良いアイデアは簡単には出てきませんが、自分で納得したメニューやコース料理が生まれ、お客様に提供した時に「今日の料理はこれまでで一番良かったよ」とおっしゃっていただくことが最大のやりがいです。